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軍艦消失?世界大戦の裏で進められたフィラデルフィア計画の真実とは

ミステリー好きや都市伝説界隈で今なお注目を集めている「フィラデルフィア計画」を解説します。第二次世界大戦中、一隻の軍艦が突如姿を消したと言われる実験の真実と、その実験にまつわる情報操作についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

1.フィラデルフィア計画とは

フィラデルフィア計画とは、第二次世界大戦時に米ペンシルバニア州フィラデルフィアの戦艦用ドックで行われた、特殊実験のことを指します。

1943年10月28日、乗組員を乗せた駆逐艦「エルドリッチ号」が、周囲に発生した強力な磁場により忽然と姿を消したのです。さらに驚くことに、軍艦エルドリッチ号は、470キロも離れたバージニア州ノーフォークの軍港に瞬間移動をしたとされています。

フィラデルフィア計画は、1930年代から極秘裏に進められていた「レインボー・プロジェクト」の一環として実施されたものでした。

ちなみに乗組員が乗った状態でこの実験が行われたのは、このときが2回目だったとされます。

2.レインボー・プロジェクトの内容

1930年代から開始された極秘裏の計画「レインボー・プロジェクト」の目的は、戦時中に有力な切り札となるであろう、新兵器の開発にありました。

軍艦の周りに一時的に強力な磁場を発生させることにより、敵艦から見えない状態=透明化状態をつくりだすという壮大な実験です。本当にそのようなことが可能なのでしょうか。

実は、このレインボー・プロジェクトには、かの有名な天才科学者「二コラ・テスラ」が総指揮として関わっていたとされています。

レインボー・プロジェクト経緯

1936年 

二コラ・テスラが発明した磁場発生装置「テスラ・コイル」を使用し、無人の船での実験を開始

船体の一部を透明化させることに成功

 

1940年

無人の船での透明化実験において船全体の透明化に成功

 

1942年

第二次世界大戦の激化

戦況が危ぶまれる中で、政府から新兵器の実用化を急かされたアメリカ海軍は、有人での透明化実験を強行

(このとき、テスラは有人での透明化実験は時期尚早だとして計画に反対していますが、政府からの圧力により総指揮の座を失いました)

 

1943年7月20日

新たな総指揮フォン・ノイマンにより、ついに初の有人での透明化実験を決行

高電圧で覆われた船体は、視界からもレーダーからも消失したものの、強力な磁場の影響を受けた乗組員が体調不良を訴えたことによりすぐに実験中断

(ノイマンは人体実験がいかに危険な試みであるかということを、ここで初めて知ったものの、いまさらレインボー・プロジェクトを辞めるわけにはいきませんでした)

 

1943年10月28日

有人での透明化実験「フィラデルフィア計画」決行

その後、レインボー・プロジェクトを永久的に中断

3.フィラデルフィア計画の真実

1943年10月28日、アメリカ合衆国ペンシルバニア州フィラデルフィアの軍港に1隻の駆逐艦が浮かんでいました。

後に瞬間移動を成し遂げる「エルドリッチ号」です。

フィラデルフィアの実験は、レインボー・プロジェクト史上最大の規模で行われたとされています。

実験開始

これまでの実験と同様に、強力な磁場発生装置を作動させてまもなく、エルドリッチ号の周囲には不思議な緑色の霧が立ち込めました。

やがて緑色の霧が戦艦全体を完全に覆い隠したかと思うと、エルドリッチ号は総指揮ノイマンを始めとしたスタッフの目の前から、忽然と姿を消したのです。

さらにエルドリッチ号の船影はレーダー上でも消失していたことから、実験は大成功とみなされ、スタッフらは歓びの声を上げました。

ここまでは順調でした。

ノイマンらは、あの緑色の霧が晴れればエルドリッチ号が再び姿を現すと思っていたのです。

瞬間移動した駆逐艦

緑色の霧が晴れたとき、エルドリッチ号の姿はそこにはありませんでした。

では、どこに消えてしまったのでしょうか。

エルドリッチ号の消失が確認されたのと同時刻、フィラデルフィアの軍港からはるか2500キロ(直線距離で470キロ)離れた別の港に、その姿はありました。

バージニア州ノーフォーク軍港に突如として出現した巨大な戦艦エルドリッチを、多数の人々が目撃したと言います。

まさしくエルドリッチ号は瞬間移動を遂げたのです。

そして数分後、戦艦は再びフィラデルフィアの軍港に戻ってきたとされています。

エルドリッチ号の内部で何が起こったのか

驚くべき規模の瞬間移動を遂げてフィラデルフィアに帰還した、エルドリッチ号の内部調査は、ただちに開始されました。

そこにはおぞましく悲惨な光景が広がっていたのです。

身体から発火している者・凍結している者・船体に身体が溶け込んでしまった者・船体の一部が身体に入り込んでしまっている者、さらには身体の半分だけが透明化してしまっている者もいました。

当然このような状態に陥った乗組員に、助かる見込みはないでしょう。

運よく命だけは助かった乗組員も、みな精神に異常をきたし錯乱状態であったことから、詳しい事情を聴取することは叶いませんでした。

エルドリッチ号のなかで唯一、強力な磁場の影響を強く受けずに済んだのは、四方を鉄壁に防御された実験用具置き場だけだったと言われています。

このようにして、「フィラデルフィア計画」は、死者・行方不明者16人、精神異常をきたした者6人という衝撃的な結果を持って、実験としては成功という結末を迎えたのです。

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