政府の陰謀

偽のテロ攻撃?混乱を招くフェイクニュースで得をするのは誰なのか

テロ行為に関するニュースは毎日のようにメディアで報道されていますが、そのすべてが事実とは限らないかも知れません。この記事では、偽のテロ攻撃が行われている可能性について探求しました。ぜひ参考にしてください。

テロ攻撃そのものが嘘の場合

テロ攻撃そのものが捏造されている場合があります。

現在は、AI技術の発展もあいまって、ある程度の画像の偽造や改ざんは誰でも容易に行えるようになりました。実際に、公人や著名人に関するフェイクニュースは後を絶ちません。そのようなことが実際に起こったという証拠がなくても、たった1枚の(手の込んだ)画像や、ほんの数十秒の動画1本で人間は簡単に動揺してしまいます。

日本ではSNSの利用率が2020年時点で73.8%にも達していますから、ひとたび偽情報がネットにあがれば瞬く間にざわつき、拡散されるのが現状です。デマ情報だと知らないままパニックに陥る人がいたり、早まった行動に出る人がいたりもします。

ニュースの真偽を見極めるのは難しい

多くの人は、メディアが伝えるニュースを信頼しきっていることでしょう。報じられる前に専門家によるファクトチェック(情報の正確性・妥当性を検証すること)が行われているはずで、仮にニュースが嘘であるとしてもそれを確かめる方法などないのですから。

「テロ攻撃がありました」と報道されたときに爆発現場や負傷者の画像・映像が流れていれば、自然と頭のなかで関連付けが行われます。誰もが、今流れている映像はテロ攻撃に関するものでこれほどまでの威力があったのだ、と感じるのです。

本物のニュースのなかにひとつふたつのフェイクニュースが混じっていたとしても、おそらく気付かないでしょう。

テロ攻撃に関する報道内容に偽りがある場合

テロ攻撃があったのは事実であるとしても、その内容がすべて正確に報道されるとは限りません。敵からの攻撃を受けたかのように見せかけて実際は自作自演だった、という場合もありえる話です。

また、第一次・第二次大戦中の日本のように、戦況が正しく報道されない可能性もあるでしょう。大日本帝国時代の日本が、劣勢になっても事実を伝えず戦果を大々的に報じたのは、国民の戦意を喪失させないためでした。

もはやメディアの報道ひとつで勝敗が決まると言っても過言ではありません。

偽旗作戦

「偽旗作戦」とは古くから用いられている軍事作戦の一種で、降伏の意を示す白旗や、攻撃成功を意味する敵国の旗を掲げることによって敵を油断させ、騙し討ちする作戦です。

偽旗作戦の代表的な例のひとつは、自国の領地を自国の手で破壊し、まるで敵国に攻撃されたかのように振舞って被害者を演じる作戦があげられます。もうひとつは、緊張状態にある勢力同志のあいだに紛れ込んでテロ事件・事故を偽装し、戦争を勃発させる方法です。

これらの偽旗作戦が、今なお続いているロシア・ウクライナ戦で使用されているのではないかと言われています。

クライシスアクターの暗躍

クライシスアクターという言葉はもともと、防災訓練や救助演習などの際に被害者・負傷者役を務める俳優のことを指します。彼等は負傷者役を演じるために特殊メイクや血糊を施し、破れた服を着るなどして従事するのです。

しかし近年の陰謀論によれば、国家政府や秘密組織に雇われたクライシスアクターが現場に赴き、実際の被害規模よりも誇張して演じている可能性が指摘されています。さらには、事件事故が起こっていないにも関わらず、テロ現場の被害を捏造している可能性さえ浮上しているのです。

ロシア・ウクライナ戦におけるクライシスアクター騒ぎ

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから1年以上が経過しましたが、終戦の気配はいまだありません。多くの人命が今もなお失われ続けている現状です。

その最中、ロシア・ウクライナ戦において、各国に雇われたクライシスアクターが暗躍しているのではないかという騒ぎになりました。

同じ人物が違う地域で攻撃による負傷者としてメディア取材を受けていたり、過去にその地域で撮影された映画用の動画素材が、まるで現状を伝えたものであるかのようにSNSで拡散されたりする事態となり、政府がデマ防止の注意喚起をしたほどでした。

一方で、実際に犠牲者が大勢出ているにも関わらず、クライシスアクターが負傷者のふりをしているだけではないかとの声が上がったこともあります。疑惑が混乱を生み、皆が疑心暗鬼になることでさらなる悲劇を招いてしまうのです。

偽のテロ攻撃の目的とは?

わざわざ偽のテロ攻撃を仕掛けて混乱を招く目的はどのようなものなのでしょうか。考えられる例を幾つかあげてみましょう。

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