ナチス・ドイツが探した幻の地底王国「アガルタ」
19世紀末~20世紀にかけて熱心に語られた地球空洞説。その一環として登場したのが、理想郷アガルタの存在です。
中央アジアのどこかに存在するという幻の地底王国「アガルタ」。アガルタの首都シャンバラ(シャングリラ・アルザルとも呼ばれる)には、金銀・宝石で造られた宮殿があると言われています。
アガルタは中心部にある水晶のヒーリングエネルギーによって、王国中に慈愛と平和が満ちているということです。さらにアガルタは、あらゆる面で地上世界より高度なレベルを持った文明を築いており、優れた精神性と超能力を持った国民が暮らしていると言います。
加えて地底王国アガルタは高度な科学時技術によって人工太陽を生み出し、王国全体のエネルギー源として稼働させることにも成功しているなどという話も出ているのです。
まるで、地上で暮らす人類の理想をありったけ具現化したような内容ですが、アガルタの存在を信じている人々は少なくないでしょう。
例えば、ナチス・ドイツはかつて南極にUFO研究のための基地を造るなど、未知のものに対する情熱が高いことで知られています。ヒトラーとナチス・ドイツは、やはり地底王国アガルタについても実在すると信じ、調査・探索を続けていました。
ナチス・ドイツが関係を持ったのが、アガルタの入り口と言われているチベットの僧達でした。
地底王国アガルタへの入り口はチベット?
アガルタへの入口があると言われているのはチベットのポタラ宮であり、チベット仏教徒の中でも特に精神性の高い僧が守っていると言われています。
地底王国の規模は想像もつきませんが、一説によれば、少なくともイースター島の地底からチベットの地底まで秘密の王国専用通路がつながっているとのことです。
元CIA職員が地底人の存在を漏らしている
エドワード・スノーデン氏(元CIA職員)は、地球深部のマントル周囲に我々より進化したホモ・サピエンスが存在していることを確信していると公言しました。
特殊な環境に適応した生物が安定して高度な文明を築いている可能性は非常に高いと、 DARPA(アメリカ国防高等研究計画局)の多くの関係者が信じているということです。
世界各地の地下都市
世界各地に存在する地下施設・地下都市を一部、紹介します。
エジプト:ピラミッド群の地下都市
ピラミッド地下に閉ざされていると言われる巨大空間。エジプトの地下都市の存在は紀元前5世紀に活躍したギリシャの歴史家ヘロドトスを始め、多くの学者・政治家・研究者によって言及されてきました。
ヘロドトスによれば、場所はカイロから60キロの地点に位置するハワーラ。内部には「屋根のある12の中庭」や「12の王の王墓」「王に仕えたワニたちの墓」などを始め、地上・地下あわせて3000を超える数の部屋があったということです。どれほど大規模の地下文明が築かれていたのか、少し想像してみただけでもすごさがわかるでしょう。(※現在、実際に訪れて調査することは禁じられています)
モスクワ:大学地下の巨大空間と秘密地下鉄
モスクワ大学の位置するラメンキ地区の地下に眠るという巨大施設。ソ連時代、来たる全面戦争に備えて建築されたものです。
ソ連にはもともと、総面積7000平方メートルにも及ぶ地下空間があることが公表されています。政府高官の避難所・軍事命令を出すための指令本部・通信設備などが揃っており、地上にあるアパートから極秘に出入りしていたようです。ちなみにこちらは現在一般公開されています。
ラメンキ地区の地下に眠るのは、それよりもさらに大規模な施設だと言われており、収容可能人数は15000人程です。おそらく政府・軍の上層職員を疎開させるためのものではないかと言われています。
グリーンランド:キャンプセンチュリー
1950年代、米ソ冷戦時代にアメリカによって建設された氷の下の町「キャンプ・センチュリー」。グリーンランドの表層から地下8メートルの氷の下に作られたその町には、軍事施設のみならず、映画館や床屋など、小さな町と何ら変わらない設備が揃っており、居住者は最多で200人程でした。
しかしキャンプセンチュリーは無数の核ミサイルを抱える核施設という側面も持っていました。地中に原子力発電機を有していたのです。発電機は施設内の頼もしいエネルギー源となったものの、その熱によって周囲の氷が溶けだし、最終的に1967年にこの町は放棄されることになります。
怖ろしいのが、グリーンランドの氷が少しずつ移動しているという事実です。忘れられた核燃料が表層に顔を出したとき、環境はどうなるのでしょうか。