七三一部隊(旧満州/大日本帝国陸軍)
七三一部隊(ななさんいちぶたい)は、第二次世界大戦中の大日本帝国陸軍に実在した研究部隊です。戦時中から戦後数十年にわたってその存在を秘匿されていたとされています。
七三一部隊の拠点は旧満州。約6㎞四方の敷地を持つ基地を構え、約3000人程の人々が活動していました。表向きは、主に兵士の感染症予防や衛生的な給水設備などの研究施設。しかしその裏では、国家の極秘任務も遂行していたのです。
七三一部隊は、外国人捕虜を被験者(通称:マルタ)としてペスト菌・チフス菌を感染させる細菌兵器の実験や、毒ガス化学兵器の極秘研究・開発を行っていたとされています。
実は1925年に締結されたジュネーブ議定書によって、戦争時に化学兵器・生物兵器・細菌兵器を使用することが禁じられるようになりました。特例措置として兵器の開発・製造・貯蔵などの行為のみ許容されていたと言います。
しかし実際の大日本帝国陸軍はこの規約を破り、実験のみに留まらず、細菌兵器を空中散布するなど実戦にも使用したことが明らかになったのです。長い間、隠蔽されてきたこととは言え、当時の旧日本軍は完全な規律違反行為を冒していたことになります。
七三一部隊で行われたとされる人体実験(一部)
- 生きた人間を戦傷手術の練習台にする
- 細菌の感染力・症状研究のために意図的に病気に感染させる
- 細菌感染させた被験者を生きたまま解剖
- 新たな治療法の発見のための実験台にする
- 極限状態に置かれた人間がどうなるかの実験台
敗戦後、旧日本軍が旧満州を撤退する際に、実験の証拠資料・研究結果もろとも施設ごと破壊したことにより、長い間この歴史の闇が暴かれることはなかったのです。
では生き残った被験者「マルタ」達はどうなったのでしょうか…。証拠隠滅のために全員が殺害・焼却処分されたと言われています。
極秘地下施設(アメリカ/ニューメキシコ州ダルシー)
アメリカ、ニューメキシコ州アーチュレッタ山付近に位置する町「ダルシー」。人口3000人ほどの小さな町で、住民の多くがアパッチ族です。その小さな町の地下に驚くべきものが隠されていると言われています。
ダルシーの地下に「エイリアンとアメリカ軍による極秘の実験施設」があるという噂は、近年になって都市伝説界隈で賑わい始めました。しかし地元ではずっと以前、1970年代頃からそうした噂がまことしやかに囁かれていたというのです。
出回っている画像によれば、ダルシーの地下実験施設は7階建ての構造になっているとされています。
- 地下1階:セキュリティシステムとコミュニケーションエリア
- 地下2階:人間の居住エリア
- 地下3階:実験・研究エリア
- 地下4階:マインドコントロール実験エリア
- 地下5階:エイリアン(宇宙人)居住エリア
- 地下6階:遺伝子実験エリア
- 地下7階:冷凍保存庫
また、この施設内にはエレベーターと、車両通行用の地下道も整備されており、当時の最先端技術を用いたのではないかと思える内容です。
陰謀論者いわく、宇宙人と米軍が結託して行っているのは、人間や動物を被験者とした生物実験とのこと。宇宙人は軍の容認のもと、実験台にする一般人を大量に誘拐していると言います。
ここまでは単なる都市伝説の一端に過ぎません。ではここから、信憑性があるとされる証言をいくつか紹介しましょう。
第一の証言:地元警察官「生物実験の残骸か?」
極秘実験施設の存在が世に出るきっかけとなった目撃証言。1970年代、元ニューメキシコ州で警察官をしていたガベ・ヴァルテズは、バラバラに解体された家畜が遺棄されているのを発見しました。死骸の傍らにはガスマスクや実験用のステンレス製スプーンが捨てられていたとのことです。
さらに怖ろしいことに、解体されたと思しき牛の体内に奇妙な形の胎児を発見。ヴァルテズ曰く「胎児は、まるで猿とカエルと人間を足したような姿をしていた」そうで、後に出演したラジオで宇宙人の生物実験の残骸なのではないかと語りました。
彼が「宇宙人」の名を持ち出したのは、おそらく、人間にはそのような残虐な所業ができるはずがないという考えからなのでしょう。猿とカエルと人間を足した姿…想像するにはあまりに難しく、これが事実だとするならおぞましいことです。
第二の証言:物理学教授「ダルシー近辺から発せられる謎の電波」
ポール・ベネウィッツ教授がダルシーの異常に気付いたのは、同ニューメキシコ州アルバカーキの町で空軍の極秘プロジェクト(核爆弾の開発研究)に参加したときでした。
ベネウィッツ教授はダルシー周囲から発せられる特殊な電波を感知したのです。参加中のプロジェクトはダルシーの地下とは無関係だったことから、それ以上の探索は叶いませんでした。
しかし違和感を忘れられなかったのでしょう。1982年には「ダルシーの地下には何らかの秘密施設があるのではないか」という仮説を立てています。
第三の証言:掘削作業員「大勢の仲間が宇宙人に殺された」
1979年にダルシーで宇宙人による大量殺戮が行われたと証言するのは、当時掘削作業にあたっていたうちの一人、フィリップ・シュナイダーなる人物です。
シュナイダー氏によれば、彼は仲間たちとともに掘削作業中、プラズマ銃を持った身長2mほどのグレイ型エイリアンに遭遇したのだと言います。
実はこのとき人類は、宇宙人の科学技術を盗むために掘削を行っていたのです。エイリアンの基地に乗り込んで行ったのは人類の方なのですから、掘ったら遭遇するに決まっています。
突然(当然)の出来事に動揺した彼は宇宙人2体を銃殺したものの、返り討ちにあい手指の数本を喪失。
宇宙人と掘削作業員チームの戦闘はなすすべもなく宇宙人が勝利し、グリーンベレー(米陸軍特殊部隊)が救助に来たのは作業員のうち57名が死亡した後でした。生存者はシュナイダー氏を含むわずか3名のみだったとのことです。
ただしこの証言には不可解な点があることも記しておくべきでしょう。宇宙人がその後どうなったのかという点。そしてなぜグリーンベレー(デルタフォースという説もあり)が救助に来られたのかという点です。
宇宙人が大量殺戮の代償として処罰されたというエピソードもなければ、誰がどうやってグリーンベレーに助けを求めたのかということも明らかになっていません。
しかし、このときシュナイダー氏が持ち帰った情報の一部は後に、アメリカ軍のステルス技術・光学迷彩の開発に役立ったとされています。
まとめ
この記事では、政府や秘密組織による秘密の実験施設について「旧日本軍の七三一部隊」「ダルシーの地下実験場」に焦点をあてて探求しました。
七三一部隊については実在した部隊と言われており、その内容の重さゆえに近年まで秘匿されていたものです。ダルシーについては、現在のダルシーにおいて施設がどうなっているのか情報が不明となっていることから、どこまでが事実か疑わしい部分もあります。
秘密の実験施設として有名なものは他に「エリア51」がありますが、こちらも情報が開示され始めていますので興味深いところです。