政府の陰謀

気候が原因?あるいは陰謀?カリフォルニアの山火事はなぜ毎年のように起こるのか

この記事では、カリフォルニア州で過去に起こった山火事について探求します。毎年4000回以上の山火事が発生するという米カリフォルニア州。大規模な火災により多くの土地や家屋、人命が失われていますが、その発生原因には諸説あります。ぜひ参考にしてください。

カリフォルニアは山火事多発地域

アメリカ合衆国シエラネバダ山脈の西側に位置し、アメリカ西海岸の大部分を占める面積を持つカリフォルニア州。

農村地域・商業エンタメ地域・観光地域ベイエリアからなり、ロサンゼルス・サンディエゴ・サンフランシスコなどの大都市を抱えるアメリカ最大の人口を誇る州です。(ちなみに大統領選出者の多くがカリフォルニア州出身)

実は、カリフォルニア州では毎年のように山火事が発生しています。2000年から始められた記録によれば、発生件数は年間を通して(少ない年で)4000件以上。

特にここ5年間程の被害は歴史上ワースト上位に入るものばかりが続いているとのことです。

カリフォルニアで山火事が多い理由

カリフォルニア州でこれほどまでに山火事が多発する理由は、気候にあります。春から秋にかけて乾燥する傾向にあり、夏は暑く、風が強く吹くのです。この熱くて強い風は現地で「悪魔の風」とも呼ばれ、山火事の延焼を助長します。

カリフォルニアの気温は気候変動によって年々上昇傾向にあり、さらに皮肉なことには、山火事発生を抑制するための活動が逆効果となって、燃えやすい植物の成長を助けてしまっているのではないかとも言われているのです。

 

過去5年間で発生した山火事の被害

カリフォルニア州で過去数年間に発生した山火事のうち、特に被害の大きかったものを見ていきましょう。

2018年

11月8日、カリフォルニア州の3か所で大規模な山火事(キャンプファイア・ウールジーファイア・ヒルファイアと呼ばれる)が発生。州の北部と南部に緊急事態宣言が発令され、15万7千人が避難。

政府の緊急援助も追いつかず、炎は勢いを増し続けました。約17日間に渡って燃え続けた火は、11月25日にようやく鎮火したのです。

この火災により約1万4千棟の家屋が焼失。特に被害の大きかった同州のパラダイスという街は山火事「キャンプファイア」により全域が壊滅状態となりました。

85人以上が死亡、240人以上の安否不明者が報告されたとのことです。

発火原因について詳しいことは究明されていませんが、三ヵ所で起こった山火事のうちキャンプファイアについては、高圧電線の故障が疑われており訴訟問題に発展しています。

2020年

カリフォルニア州当局によれば、2020年9月にカリフォルニア州で発生した山火事における焼失面積は、1万平方㎞以上(東京都の面積の4.6倍相当)にも及んだとのことです。これは2018年の記録を抜いて過去最悪の数字となりました。

この山火事を受け、サンフランシスコやオークランドなどの都市部では昼間でも夕方のように薄暗く空がオレンジ色に染まる現象が起こったとされています。

米航空宇宙局によると、この火災で生じた全長2000㎞近い煙が宇宙からも観測できるほどだったとのことです。

2022年

2022年7月22日にはカリフォルニア州中部に位置するヨセミテ国立公園付近マリポサ群で大規模な山火事が発生。

2日目までに約63平方㎞の森林が焼失。急速に火の手が拡大したことから非常事態宣言が発令されました。この火災では数百棟の家屋が焼失し、多数の犠牲者が出た他、6000人以上の住民に避難命令が出ました。

カリフォルニアの山火事にまつわる噂や陰謀論

カリフォルニア州で頻発する山火事の原因は主に、気候変動によるもの・地域特有の熱風によるもの・送電線の故障によるものと言われています。

しかし山火事は、被害が大規模になりやすいという性質を持つことから、本当の発生原因を誤魔化しやすい火災と考えることも出来るかも知れません。

これからご紹介するのは、陰謀論として語られている山火事の発災原因です。

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