政府の陰謀

【陰謀】ケムトレイルの謎|消えない飛行機雲の正体は人類に健康被害を及ぼす科学物質?

この記事ではケムトレイル(英:chem trail)陰謀論について探求します。長時間に渡って残り続ける飛行機雲には、化学薬品などの有害物質が含まれているという説。アメリカでは12%の人々が信じていると言われていますが、真相はどうなのでしょうか。ぜひ参考にしてください。

ケムトレイルとは?

ケムトレイルとは、航空機が化学物質を空中噴霧した際に生じる、飛行機雲状の痕跡のことです。

ケミカル(化学物質)とコントレイル(飛行機雲)という言葉を合わせた造語「ケムトレイル」は1990年代のアメリカで生まれ、後に陰謀論として広まりました。

本物の飛行機雲が数分~十数分で消えるのに対し、ケムトレイルは長いもので約3時間にも渡り空中に留まるとされています。

ケムトレイルの他の特徴としては、有害物資の霧がただ空中に留まるのではなく、風に乗ってより広範囲に影響を及ぼせるという点です。

ケムトレイル陰謀論

「世界政府は、高高度に飛ばした航空機から有害物質・汚染物質を散布しており、まるで消えない飛行機雲のように空中に残留している」とするもの。

この陰謀論によれば、政府あるいは闇の政府(ディープステート・影の政府)が、人口削減のために有毒な化学物質を空中散布しているというのです。

特定の地域上空で、特殊な薬剤(毒性のあるものも含む)を空中噴霧すると、そのエリアにいる住人達に共通の症状が出始めると言われています。

ケムトレイルが人体に与えるとされる健康被害

  • 花粉症
  • 喘息などの呼吸器疾患
  • アトピーなどの皮膚疾患
  • 様々な感染症
  • 向精神薬によるマインドコントロール
  • 不妊薬による人口削減

 

※向精神薬によるマインドコントロールと、不妊薬による人口削減の2項目については将来的に起こりうるのではないかと危惧されているものです。

アメリカが行った調査によれば、国民の12%が陰謀論を信じ、ケムトレイルを危険視しているという結果が出たと報告されています。

メディアや専門家は否定している

空中に長く残る飛行機雲について、メディアの気象予報士は「天気が下り坂になるサイン」であると解説。ケムトレイル陰謀論は、専門家やアメリカ政府関係者によって正式に否定されています。

専門家の見解によれば、仮にケムトレイル計画が事実だとしても、地面に至るまでに大気の影響を受けほとんど希釈されるであろうということです。

そのため、いくら有害物質を高高度から散布したところで意味がないと説明しています。費用対効果が見込めないということも一因と言えるでしょう。

しかし都市伝説好きな人や、陰謀論に興味関心のある層にとっては、これらの否定は疑惑を強める種になりうるのです。

(例え専門的な知識が無くても)彼等は「アメリカ政府の一部や各国メディアは、闇の政府に組する」という認識を持っているため、報道を鵜呑みにすることなどまずないでしょう。

※ちなみに近年、宇宙開発企業を立ち上げたイーロン・マスク氏はケムトレイルについて実在するものとし、自身のSNSに写真を掲載したことがあります。

気象操作装置HAARPとの関連性

ケムトレイルは、ときに気象操作システムプロジェクト「HAARP / ハープ」と関連付けて語られる場合もあります。

世界規模の異常気象が相次いでいることについて、政府や闇組織が天候をコントロールしているのではないかとする説は以前から存在しました。

その疑惑を裏付けるように、気象操作システムHAARP研究施設の実在が報じられたため、支配者層による気象操作説はますます盛り上がりを見せることになるのです。

実は、HAARP研究施設(アラスカ州ガコナ)は2014年5月に閉鎖し、事実上の業務停止状態となっています。よくある資金切れによるものかも知れません。

しかし、この閉鎖について一部からは「気象操作装置の研究が最終段階まで成功したからではないか」という声が上がっているのも事実なのです。

例えば、有毒な霧を空中に噴霧(ケムトレイル)した後、秘密裏に稼働させたHAARPシステムによって雨を降らせたならどうなるでしょう。大量の汚染物質・有害物質が地上の広範囲に降り注ぐことになるはずです。

航空機は薬品散布に使用されることもある

ここからはケムトレイルとは別の話になりますが、実は過去の歴史において、ごく日常的な場面で航空機による薬品散布が行われていました。

ヘリコプターや小型飛行機による農薬散布です。農村地域にお住まいであれば一度や二度は耳にしたことがあるかも知れません。広大な農地に農薬を散布するのに、人手では足りない場合があります。その際に使用されるのです。

しかし勿論、高高度で飛ぶわけではなく、消えない霧も発生しません。そして実施前には必ず住民に周知されるのが規則となっています。

本題とはそれましたが、このような例もあると知っておくだけでも、物事を偏らずに見るためのヒントになるのではないでしょうか。

まとめ

この記事では、ケムトレイル陰謀論について探求しました。高高度から化学物質を噴霧して対象地域の住人に不都合な影響を及ぼすとされる「ケムトレイル」。

専門家や政府機関はケムトレイルの存在を公式に否定しており、さらに効率だけを考えてみれば、空中で噴霧するよりも地上で実行する方が確実と言えるでしょう。

結論として、ケムトレイル陰謀論は事実ではない可能性が高いです。

ただし、例えば気象操作システムHAARPと併せて使用することによって、気象現象の一部として誤魔化せる可能性は高まります。誤魔化せるということはつまり、責任の追求逃れもしやすいというわけです。

もし本当にケムトレイル計画が実在し、闇の政府がプロジェクトを指揮しているとするのであれば、責任の所在を曖昧に出来る「気象操作」と組み合わせて使用することも十分に考えうるでしょう。

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