スパイ活動に戦争も?国家公認の超能力者たちが暗躍している説
ニーラ・クラギーナ(ソビエト連邦)
米ソ冷戦時代に活躍した超能力者。もともと、志願兵として無線係を務めていたニーラは、敵の攻撃により負傷・入院したことをきっかけに徐々に自分の能力に目覚めていきました。
ソビエト連邦政府が行った超能力研究の研究対象となった彼女は、念力で物体を動かす能力(テレキネシス)を持っていたとされています。レニングラードの軍事研究所で彼女を担当していた博士によると、ニーラがテレキネシスを発動する際には彼女の目から光線のようなものが出たと言うのです。
ニーラが行って見せたテレキネシスの内容は、時計の振り子やクリスタルボウルなどを念力で動かすといったものでした。他にはカエルの心臓を念力で止めたり再び動かしたりといったようなこともしたと言います。
61歳で亡くなるまで、ニーラはテレキネシスの第一人者として注目を浴び続けたのでした。
三船千鶴子・長尾郁子(日本)
明治時代、透視能力を持つ超能力者として話題となった二人の人物。彼女らの透視能力は通称「千里眼」と呼ばれ、マスコミに大いに取り上げられることになります。東京帝国大学の教授を立会人に、メディアに向けた公開透視実験が行われましたが、その真偽を巡って世間からの批判が殺到。三船千鶴子は24歳の若さにして命を絶ったのです。
長南年恵(日本)
明治時代に人気を博した超能力者。20歳を過ぎる頃から食事をほとんど摂らず、水と少量のサツマイモのみで生きていたという驚きの人物です。長南年恵が発揮した超能力は、空気中から神水や経文、お守りや粉薬を取り出すことなどでした。彼女は、神水を医療行為に利用した疑いにより何度か逮捕されることになるのですが、結局誰ひとりとして彼女の能力を解明できなかったと言います。
ユリ・ゲラー(イスラエル)
スプーン曲げで有名になった、イスラエル出身の自称超能力者。親日家としても有名だった彼は日本のメディアに何度も出演し、時計の針を動かして見せたりスプーン曲げを出演者に伝授したりと大いに取り上げられました。日本のメディア出演時、ユリは自身がFBI操作やCIAの極秘ミッションに関わっていたことや、アメリカに豪邸を持てたのは超能力で油田を掘り当てたからだと語ったとされています。
ユリの超能力については日本含む各国の著名人から疑念・批判の声が殺到しましたが、後年CIAが極秘調査を行い、実力を認めた事実が発表されたのでした。
イアン・ブラッケンベリー・チャネル(ニュージーランド)
世界で唯一の、国家公認の魔法使い。ニュージーランドのクライストチャーチ市議会と契約を交わし、1998年から2021年までの23年間に渡り給与をもらって活動していたとされる人物です。活動目的は人々に魔法を提供することだったと言います。彼はラグビーの重要な試合で占いをしたり、海外に飛んで雨乞いをしたりしていたと言われていますが、地齋の業務成績がどうだったのかについて多くは語られていません。
(いわゆる町おこしのような役割を担っていたとも考えられます)
結局、国家公認の魔法使いは残念ながら「市の観光誘致の主旨と合わなくなった」ことを理由に契約を打ち切られることとなったのです。
現在も任務遂行中?ロシアの超能力研究
1980年代のソ連時代から、科学者たちは超能力を用いた超常現象を軍事利用するための研究を行ってきたという話があります。
その内容は、夢うつつの意識状態にある人間に催眠誘導や超能力をかけ、重要な機密情報を引き出すという作戦でした。この作戦はチェチェンの軍事作戦において実際に使われたと言います。
他には、テレパシーを使って遠隔地にいる人間を尋問する作戦も計画されていたようです。ロシアの軍事組織は、テレパシーを使ってイルカに芸をさせることに成功したことから同じ技術が人間にも応用できると考えました。
ソ連の超能力研究が盛んに行われたのは1960年代から1980年代にかけてであり、時代の進化と文明の発展に伴い徐々に消極化していくことになります。前述したニーラ・クラギーナ(テレキネシスの超能力者)が研究に参加したのも、この時代の出来事です。
ソ連時代から始まった一連の超能力研究は「似非科学だ」と見る向きも多くなったことから表向きには終了したことになっています。
しかし、もしかしたらその後も極秘裏に研究開発が進められていたとしたら、今もどこかで超能力者たちが暗躍しているのかも知れません。