政府の陰謀

世界に存在する隠された地下鉄|政府要人の秘密の移動手段?

世界の地下には隠された地下鉄道が存在し、特定の人々の移動手段として利用されているという説について探求します。実在が確認されている地下鉄道を始め、その存在を噂されているものもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

1.アメリカ政府の地下鉄

アメリカ合衆国の首都ワシントンには、他の大きな都市と同様、一般市民が利用できる地下鉄が通っています。一般人が利用する地下鉄は、オレンジやブルーなどの色名で区別された6本の路線で結ばれており、路線図もカラフルです。

そして首都ワシントンには、この他に政府関係者のみが利用できる秘密の地下鉄が存在することが確認されています。

全長1㎞弱。駅はアメリカ連邦議会議事堂の地下にあるものを含めて6箇所で、次の駅までは90秒ほどで到着するそうですから、乗客の気分転換目的も兼ねているのかも知れません。

車両は一般の地下鉄のものよりも小さく、トロッコ型のタイプもあるようです。

1909年に開通したこの地下鉄は、連邦議会議事堂と議員事務所・議会関係施設を結ぶ画期的な交通網。「酷暑を避けて移動したい」という議員の訴えが聞き届けられたもので、全路線は1965年に完成しました。

主に選挙期間中に利用される場合が多く、議員はもちろんのこと、議会補佐官や議事堂職員も利用します。

「秘密」とされてきた連邦議会の地下鉄の存在が世に知られるようになった理由は、いくつかの事件が起こったことによるものです。

秘密の地下鉄で起こった事件

1911年1月、当時の大統領であったウィリアム・ハワード・タフト氏が秘密の地下鉄を見物にいった後、1時間ほど行方がわからなくなり側近が大騒ぎした事件があったと言います。実際には危険なことは何もなく、大統領が一時的な逃避場所としてこの地下鉄に救いを求めただけでした。

しかし1947年に起きた騒動は衝撃的で、なんとこの地下鉄で暗殺未遂事件が起こったのです。当然ながら一般人は絡んでいません。

襲われたのは当時の副大統領候補であったジョン・ブリッカー上院議員で、ピストルを撃った犯人は議会警察の元警官でした。咄嗟に車両に逃げ込んだことによって幸いにも大事には至らず、犯人はすぐに逮捕されたとのことです。

限られた人物のみが利用する空間と言えど、関係者が敵になる可能性をふまえれば絶対に安全とは言いきれないでしょう。

2.モスクワの秘密地下鉄

ロシアの首都モスクワには、一般客が利用できる世界有数の地下鉄網が通っており、1日の平均利用者数は700万人超。駅数は207、計12路線で総延長約350㎞からなる巨大な地下鉄道です。通称モスクワ・メトロ。

その有名なモスクワ・メトロとは別に、実はモスクワには通称「メトロ-2」と呼ばれる秘密の地下鉄があるのではないか、という噂がまことしやかに囁かれています。さらに噂の信憑性はかなり高いと言われているのです。

実存こそ確認されていないものの、1991年に米国防総省が公開した調査報告によれば「メトロ-2」は、モスクワ地下中心部から3路線に空港・参謀本部予備指揮所・後述するスターリン地下壕へ向けて走っているとされています。

スターリンの地下壕

ソ連時代に名を轟かせた独裁者スターリン。実は彼は、モスクワ郊外に設けた別荘地下に専用の防空壕を所持していたことが知られています。

そしてドイツとの戦争が激化する前に、別荘からクレムリンに続く秘密の地下通路を建設させていたという記録が残っているのです。

地下通路の周りにあるもの

「地下通路」と呼ばれる地下空間に建設されたのは、本当に通路だけだったのでしょうか。

第二次大戦後、世界中の国々は核攻撃の脅威から市民・国家政府組織を守るため、より強固な防衛システム構築の必要に迫られました。

ロシアも例外ではなく、一部ではスターリンの時代から持続的に地下開発が進められてきたのではないかと言われています。

つまり、地下通路の周囲には、有事の際に国家政府要人が避難生活を送るための核シェルターや軍事基地が建設されていたと考えるのが自然と言わざるを得ません。

実際、モスクワ市内にはいくつかの巨大地下壕が存在し、一般公開されているものもあるそうです。特に核シェルター機能を持った巨大地下施設については、ラメンキ地区のモスクワ大学地下に存在すると言われています。

さらに言えばラメンキ地区は、メトロ‐2の推定路線上に位置するというから驚きです。

 

3.東京地下秘密線路

日本の首都、東京の地下空間には、一般的に利用される地下鉄路線図には載っていない秘密の交通網が存在するという噂があります。

建設目的は、有事の際の要人避難経路とする説が最有力です。皇居から八王子方面に向かう路線と、政府の主要施設から延びる路線。

またそれぞれに、避難経路として使用される通路(徒歩・車両用)の他、さらに地中に秘密の地下鉄網が迷路のように張り巡らされていると言うのです。

実は、日本の主要都市の地下に何かあるという話はずっと以前から噂されてきました。戦時中に建設した軍事施設があるとか、政府の極秘施設があるなどの話です。

特定の階を飛ばすエレベーター

東京メトロ西早稲田駅のエレベーターには、特定の階では停まらないものがあり、そのフロアに秘密の地下通路への入り口が存在するのではないかと噂されています。

駅付近には広大な規模を持つ公園があり、その地下空間に政府が管理する秘密空間があるという説に基づくもので、通常の地下鉄駅と別に非公開の駅が存在するとのことです。

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