新世界秩序

ムーンショット目標|人体にサイボーグ技術が施される未来は確実に訪れる?期待とリスク

この記事では、政府が人間にサイボーグ化を施し、スパイや監視活動に利用しているのではないかという説を探求します。将来的な実現を目指すムーンショット目標についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。

サイボーグとは

サイボーグとは、サイバネティクス(生物や機械の構造・類似性・関連性について研究する科学の総称)と、オルガン/organs(臓器)からなる造語です。

古くから、SF映画やアニメーションなどで人々に夢を与え、孤高の地位を築いてきた「サイボーグ」。生身の人体に機械を融合させ、より強固で永続性のある性質に造り変えるイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

その夢のような技術が、近い未来に現実化すると言われています。さらに言えば、既に日常生活に応用され始めているものもあるというのです。

日常生活をサポートするサイボーグ技術

医療分野では、障害を助けるためにサイボーグ技術が応用されています。

例えば心臓の活動を支える医療器具であるペースメーカー、筋肉の微弱な電流をキャッチして動かす義手・義足。他には、人工皮膚、視覚・聴覚をサポートするための人工視覚や人工内耳といったものがあります。

もちろん現段階においてはSF映画のような超人的な機能は搭載されていません。

しかし、障害福祉や介護などの現場では、より少ない力でも平均並みの活動を送ることが出来るように「能力の増幅」を意図したサイボーグ技術の研究が進められているのも事実です。

サイボーグが登場するアニメ・映画作品

ここではサイボーグ技術が扱われているアニメ・SF映画作品を2作、紹介します。いまひとつ、サイボーグについて想像がつかないという人はご覧になってみると理解が深まるかも知れません。

『銀河鉄道999』

機械伯爵の人間狩りによって母を亡くした少年が、謎の美女メーテルとともに銀河鉄道999号に乗り込み、機械の身体を手に入れるためにアンドロメダ星雲を目指す物語。未来への憧れ・人間の奥深さ・ノスタルジーを感じさせる描写が好バランスの大人気作品。

『攻殻機動隊』

科学技術が高度に発展した日本が舞台のSFアニメーション。人間・アンドロイド・サイボーグなどが混在する社会で起こる犯罪・テロ・事件などを未然に防ぐために組織された公安9課(通称:攻殻機動隊)の活躍を描く物語。2017年にはスカーレット・ヨハンソン主演で実写化も。


この他にもサイボーグが登場する作品は数多くあります。劇伴音楽が連日チャートインするほどの好評を呼んだアニメ『マクロスF』などは、気軽に楽しみたい人にとって比較的入りやすいかも知れません。

国家政府とサイボーグ技術の未来

内閣府が掲げるムーンショット目標の中に、「2050年までに、人が身体・脳・空間・時間の制約から解放された社会を実現する」といった文言があります。

サイバネティックアバター生活と名付けられたこの新しい生活様式は、希望に応じて誰でも身体的能力・認知能力ならびに知覚能力を最大レベルまで拡張できる未来を目指しているというのです。

さらに2030年までには、一人当たり通常10体以上のアバターを持ち、アバター1体を操作するのと同精度・同速度でそれらすべてを遠隔的にコントロールできる技術を普及させるとしています。

つまり、AIやサイボーグ技術の研究開発を今後さらに強化していく計画が政府にあるのは事実であり、都市伝説でもSFでもない「日常」として共存する未来が訪れるということです。

スパイや監視活動にサイボーグが利用される可能性

前述したムーンショット目標が実現した際には、人類はスーパーマンのような身体能力あるいは超能力者のような超自然的能力を発揮できるようになるかも知れません。ある意味、夢のような未来が訪れると言えます。

人体と機械を複合するサイボーグ技術があれば、ボディの中に特定の目的でデータ収集用の機械を埋め込むことは容易でしょう。むしろ、故障やバグなどのトラブル回避のために、何らかの監視システムが不随されると考えるのが自然です。

国家政府は良心に基づいて国民の健康管理・能力拡充を行うことを目指しているということになっています。しかし穿った捉え方をする人にとっては、生活を監視・管理されているような感覚を覚えるかも知れません。

次のページを読む
1 2
Share: