幽霊都市とは？人々が存在しない架空の都市で暮らしているって本当？
幽霊都市はそれとは少し違う言葉であり、都市そのものが存在しない架空の都市であるというのが幽霊都市の考え方です。本記事では幽霊都市について詳しく解説いたします。
- 1.幽霊都市とは？
- 2.悪魔の証明について
- 3.シュレディンガーの猫
- まとめ
この記事の目次
1.幽霊都市とは？
日本には色々な都市があります。読んでいる方の中には、全ての都市を巡ったことがあるという方もいるでしょう。しかし、日本の全都市を巡ったことのある方でも、地方の村や街に足を運んだことはないと思います。
その場合は、その街が本当に人が住んでいる街かどうかを判断することはできません。自分自身が足を踏み入れてみて初めて生きている人がいる街であることを判断することができますが、それまでは人間が住んでいるのか、幽霊が住んでいるのかを確認することはできないのです。
これが幽霊都市の基本的な考え方となります。荒唐無稽のように思えるかもしれませんが、理屈としては決して間違ってはいません。私たちが実在すると思っている都市の一部が実は架空の存在であり、住んでいる人たちは全て架空のものである可能性はゼロではないのです。
ここで大事になるのは、本当にその都市が幽霊都市になるのかどうかではなく、幽霊都市だと判断するまでの考え方になります。自分の目で実際に見てみないと、本当の都市であるかどうかを確認することはできないと説明しました。幽霊都市という存在を生み出した根底にあるこの考え方が、非常に大切なポイントとなるのです。
2.悪魔の証明について
これを読んでいる方の中で、悪魔を信じている人と信じていない人がいるでしょう。信じていない人は、悪魔が存在しないことを証明しなくてはいけません。しかし、存在しないことを証明することは非常に困難なのです。
なぜなら、悪魔を信じている人は悪魔を実際に見つけて連れてこれば存在を証明したことになります。しかし、悪魔が存在しないことを証明する場合は、世界中を探し回らなくてはいけません。仮に世界中に足を運んだとしても、自分が見ていない地域は必ず生まれます。
つまり、悪魔に限らず何かが存在しないことを証明することは非常に困難なのです。この考え方は、幽霊都市について考える際にも大切なポイントになります。例えば、東京に足を踏み入れたことがない方がいるとしましょう。
テレビで東京に人々が住んでいる光景が映し出されています。それを見て東京は人が多く住んでいる街だと判断するでしょう。しかし、そのテレビの映像が作り出されたものであり、実際に東京にたくさんの人が住んでいるかどうかは自分の目で見ないと明らかになりません。
もちろん、東京は幽霊都市ではなく、本当の人間が住んでいる街だと主張する人もいるでしょう。しかし、疑っている本人を東京に連れて行かない限り、東京が幽霊都市でないことを証明するのは非常に困難なのです。
幽霊都市に限らず、様々な物事を考える際に大切な考え方になるので、ぜひ覚えておきましょう。
3.シュレディンガーの猫
もう1つ大切な考え方があります。それがシュレディンガーの猫です。シュレディンガーの猫は、量子力学における思考実験の一つであり、1935年にオーストリアの物理学者エルヴィン・シュレディンガーによって提案されました。
密閉された箱の中には、放射性物質の崩壊によってガスが放出される装置があるとしましょう。この装置は、崩壊が起こる確率が50%であるように設計されています。ガスが放出された場合には、猫に致命的な毒ガスが放出されると考えてください。
ここで問題となるのは、箱の中の状態を観察する前の状態についてです。量子力学の原理によれば、物理系が観測されるまでは、全ての可能性が重ね合わされた状態（重ね合わせ状態）にあるとされます。つまり、観測するまでは猫は生きている可能性と死んでいる可能性が同時に存在するのです。
幽霊都市についても同様で、実際に観測するまでは幽霊都市である可能性と本物の都市である可能性が両立しています。つまり、まだ訪れたことのない都市に対して幽霊都市かどうかを考えることは非常に困難なのがわかるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか？最後に幽霊都市についてまとめます。
1.幽霊都市とは実際に人々が住んでいるわけではなく、存在しない都市に存在しない人々が住んでいるという説のこと
2.悪魔の証明からわかるように幽霊都市が存在しないことを証明するのは困難
3.シュレディンガーの猫からわかるように、幽霊都市の存在は実際に訪れるまで証明できない
本記事を参考に、ぜひ幽霊都市についてより詳しく調べてみてください。
おすすめの記事
Related Posts
