政府の陰謀

得をするのは誰?食糧危機という言葉の裏で何が起こっているのか

この記事では政府や農畜産業が食糧危機を意図的に引き起こし、人々を統制しようとしているという説について探求します。食糧危機が起こると言われている理由や、一方で問題視されている食品ロスについてもふれていますのでぜひ参考にしてください。

なぜ?食糧危機が心配される理由

2023年現在、食糧危機を身を持って実感しているという日本人はほとんどいないでしょう。日本の場合、食糧危機というよりもむしろ、食糧を購入するための経済的不安の方が大きい印象です。しかし今後、世界的に食糧危機が加速すると言われています。その理由をいくつか見ていきましょう。

食糧危機の理由その1:気候変動

水害や干ばつなど、異常気象の影響により、農作物の不作・不良が起こりやすくなると言われています。自国で採れないものは輸入に頼らざるを得ないのが現状ですが、輸入先でも同じような問題が生じる可能性が高いため、需要と供給のバランスがとれなくなってしまうのです。

食糧危機の理由その2:感染症

COVID-19が引き起こした世界規模のパンデミックにおいては、労働人員の不足による生産力減少を始め、資金不足による工場の閉鎖、流通量への影響など深刻な問題が起こりました。

また、感染症に罹るのは人間ばかりではありません。動植物の集団感染・殺処分などにより、農畜産物にもダメージが出る場合があることを考慮する必要があります。現在も新たなウィルスが続々と発見されていることから、将来的なパンデミック再来の可能性は非常に高いでしょう。

 

食糧危機の理由その3:農作地の減少

2021年度の食糧・農業・農村白書によれば1962年以降、国内農地面積(農作地)は60年以上連続で減り続けていると言います。各地で都市開発が進んでいること、働き手の高齢化に伴って農地を手放す人が増えていることなどが理由です。

一方で、法人化・機会化を早くから導入して生産率の維持向上を実現させているところもあります。

食糧危機の理由その4:戦争

今なお続くロシアとウクライナの戦争。実はウクライナは「世界の食糧庫」と称されるほど潤沢な資源を持った国で、小麦やトウモロコシ、大麦などの輸出量において世界トップ5に入るほどです。

しかし2023年7月、「穀物輸出合意」(穀物類の輸出のためであれば安全な航行が保証されるという協定)からロシアが離脱しました。これは、ウクライナが穀物を輸出する際にロシアから妨害・攻撃される可能性があるということ意味します。

ウクライナからの輸出必須ルートにある黒海を安全に通過できないとなれば、陸上ルートを使わざるを得ず、莫大な費用と時間が必要となるでしょう。こうしたことが続けば、輸出そのものを停止しなくてはいけない事態に陥るかも知れません。

今後、同じような戦争が世界で起こったとしたら、流通ストップや価格高騰は免れないでしょう。

食糧危機の理由その5:虫

アフリカの広範囲でバッタが大発生し、穀物・農作物・紙類を食い荒らされた結果、深刻な食糧危機に陥ったというニュースが報じられました。害虫による農作物被害は古くから世界中でありましたし、日本でも過去に何度かあったことです。

一匹では取るに足らない存在でも、大群となれば脅威となりうるでしょう。

食糧危機への対策

現時点において、日本では目に見えて食糧危機が起こっているわけではないのですが、「将来に備えて」対策が始められています。皆さんは食糧危機対策というとどのようなことが思い浮かぶでしょうか。家庭菜園での自給自足、長期間保存できる食糧の備蓄といったようなものが多いかも知れません。

ところが最近メディアを通じて話題となったのは、それらとは違った方向性の取り組みで、なんと「コオロギ」を食べるというものだったのです。

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