マインドコントロール|その選択は本当に自分の意思?メディアの影響からMKウルトラまで
あなたも知らぬ間に誘導されているかも知れません。この記事では、日常的に影響をうけがちなマインドコントロールを始め、歴史に残る事件など組織ぐるみの凶悪なマインドコントロールについても探求します。ぜひ参考にしてください。
マインドコントロールとは
マインドコントロールとは、心理的テクニックを用いて相手の心の隙に入り込み、思考・感情・行動を操作する行為を指します。しばしば、洗脳と同義で使用されますが、実は全く異なるものです。
マインドコントロールと洗脳は、どちらも個人の意思・思考・感情を操作することを指します。しかし強制力の有無が大きく異なり、マインドコントロールには強制力がありません。
情に訴えかけて自発的な行為を促すのが「マインドコントロール」という捉え方をすると理解しやすいでしょう。通常、犯罪や脅迫に至るほどの影響力はないとされています。
一方で「洗脳」は、監禁・暴力・身体的自由を制限するなどの苦痛を与えながら本人を極限状態にまで追い詰めた上で支配する行為です。
強制力がない分、マインドコントロールは日常の至る所で使われています。本人は自分で意思決定していると思い込んでしまうため、第三者が介入してマインドコントロールから解放することはとても難しく、デリケートな問題です。
メディアによるマインドコントロール
- 大物タレントを利用した真偽不明の情報を流すことで影響力を与える行為
- 医師や専門家を使って最もらしいことを言わせ視聴者が共通の感想を抱くように誘導する行為
- 偏った報道により事実と異なる情報で民衆を扇動する行為
- サブリミナル効果による誘導(現在は禁止されています)
- 同じニュースを何度も繰り返すことによって不安感を助長する行為
ビジネス・セールスにおけるマインドコントロール
- 複雑な頭脳労働のあとに、説得を行い決定させる行為
- 自分の意思で決めたという感覚を与える行為(無料登録など)
- 「ここだけの話」を引き出して依存性を誘発する行為
- 自己肯定感を高める心地良い声掛け・ケアをすることにより依存させる行為
- 相手の認知を巧みに捻じ曲げ、狙った方向に誘導する行為
宗教的なマインドコントロール
- 集団の中に招き入れることで共感・同調圧力を促す行為
- 特定の人物・行為を大勢が賞賛する光景を見せることで心を操作する行為
- 特定の人物・行為を大勢が非難する光景を見せることで拘束力を強める行為
- 同じ行為を繰り返させることにより個人の思考力を徐々に奪っていく行為
- 罪悪感や同情心を刺激して集団から抜けられない状況を作り出す行為
家庭・教育現場におけるマインドコントロール
- 過剰な賞賛・非難を繰り返すことで行動を制限しようとする行為
- 侮蔑を繰り返すことにより相手の思考力・判断力・行動力を奪おうとする行為
- 同情心を煽ることによって依存性を強め離れがたくする行為
- 特定の事柄についての偏った思想を植え付け、相手の行動を操作しようとする行為
- 特定の人物について虚偽の情報を与え、集団を操作しようとする行為
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